薬局内研修
薬効分類別禁忌 鎮静・睡眠薬
研修日時 令和4年2月12日14:45~15:15
1,ベンゾジアゼピン系薬は総じて、急性閉塞隅角緑内障患者は抗コリン作用により眼圧が上昇するため併用禁忌となっている。エスタゾラム(ユーロジン)以外全ての抗不安薬と催眠・鎮静薬で記載がある。催眠・鎮静薬では、肺気腫・気管支喘息等急性期が原則禁忌となっているが、必要とする場合は慎重に投与すると記載されている。
2,トリアゾラムは相性の悪い薬が多く報告されており、以下禁忌がある。また、併用注意の中で、クラリスロマイシン常用量も門前クリニックには照会している。
[併用禁忌]イトラコナゾール、ミコナゾール(フロリード)、フルコナゾール(ジフルカン)、ボリコナゾール(ブイフェンド)、ポサコナゾール、HIV薬
[併用注意]クラリスロマイシン常用量
3,HIV薬リトナビル(ノービア)は、トリアゾラム以外にも、エスタゾラム(ユーロジン)、フルラゼパム(ダルメート)、クアゼパム(ドラール)が併用禁忌となっている。
4,非ベンゾジアゼピン系薬の併用禁忌も原則禁忌もベンゾジアゼピン系薬と同様である。
5,オレキシン受容体拮抗薬の併用禁忌は以下の通りである。
スボレキサント(ベルソムラ):イトラコナゾール、クラリスロマイシン、ボリコナゾール(ブイフェンド)、ポサコナゾール、HIV薬
レンボレキサント(デエビゴ):重度の肝障害 併用禁忌がなく使いやすい
6,メラトニン受容体作動薬のメラトニン(メラトベル)・ラメルテオン(ロゼレム)の併用禁忌はフルボキサミンである。
7,バルビツール酸系フェノバルビタールはHIV薬等多くの併用禁忌があり調剤時には確認が必要である。
8,抗不安薬ヒドロキシジン(アタラックスP)は妊婦が禁忌となっている。
9,以下の抗不安薬はHIV薬が併用禁忌となっている。
アルプラゾラム(コンスタン/ソラナックス)、クロラゼプ酸(メンドン)、ジアゼパム(セルシン/ホリゾン)